脱サラは何屋がいいか?

私は30年、この仕事をさせて頂いて、色々な業種の開業改装に携わってきました。今回は脱サラで飲食店を開業するなら何がいいか、私なりに解説してみたいと思います。

私が推薦する業種

1位 お好み焼き、鉄板焼き、焼肉

2位 串揚げ居酒屋

3位 カフェレストラン

お好み焼きを選んだ理由はコックレスで店が運営できるからです。調理をお客様にお願いすることのメリットは大きくあります。調理の人件費の削減、味に対するクレームが少ない。混雑時にも速やかに対応できる点です。クレームの一番多い遅い、ということが解消できる点です。他にもたくさんあります。

上記は30年間、色々なお店の開業をお手伝いしてきた私の意見です。成功という観点からすると、どの業種がというよりは、どんな店を創るかというほうが成功する確率は上がります。極端な話、居酒屋でもカフェでも構いません。成功するには業種以外に多くの要素があるからです。

低資金なら、お弁当

低資金で開業をしようと思うならお弁当屋です。チェーン店では1,000万円以上かかりますが、個人レベルでは500万円前後で開業できます。弁当店はテイクアウトなので店内のスペースが要りません。投資金額が少なくてすみます。テイクアウトの他に、デリバリーが可能です。厨房機器の総投資金額も少なくてすみます。調理もフライヤーがあれば多くの揚物料理が作れます。加熱するので食中毒の心配も少ない。これは素人には特に大きなメリットです。揚物は味の問題も解決できます。とんかつなどはソースをかけることでクリアします。

一攫千金の、ラーメン店

ラーメンは人気が出でればとても魅力的な業種に思えるでしょう。一攫千金的な業種のように映るのではないでしょうか。原価も少ないので1日50~100杯を目指して開業すればいいわけです。自分の給料に合わせて店を創り売上を上げれば経営ができます。

ただし個人的な意見として、成功するには結構難しい業種と感じています。労働的にもキツイ業種です。脱サラにはあまりお勧めできません。体力のある若い人向きの商売です。

真面目に考えると、居酒屋

脱サラ開業者向けは居酒屋がお薦めです。フライヤーを用意して串揚げ居酒屋がおすすめ、これなら素人でも比較的簡単です。味の問題も食中毒の心配も軽減されます。立地が繁盛の要で1Fが理想、20坪以上なら2Fでもok、宴会で売上を伸ばすことが可能だからです。
個人的には焼鳥はお薦めしません。焼鳥は人気メニューですが、素手で打つ串刺し、炭火で焼く作業は思いのほか大変だと思います。

堅実に選べば、そばうどん

そばうどんは粉から自家製麺ができるから魅力的です。粗利益が高い業種です。ただし、今後は価格を下げていかなければ競争に勝ち抜くことができなくなると思います。理由はチェーンの価格です。もりそばの価格は300円~400円位、品質の問題もありますが、この価格で売れない店は淘汰されなくなることになるでしょう。

生き残るには、老舗のそば店から脱皮した、新しいそばうどん店の登場が待たれます。

楽して儲けるなら、とんかつ店

とんかつはお薦めです。客単価が高くて利益も取れる業種です。調理も簡単でフライヤーがあれば素人でも修得が早い。エビフライやコロッケなど揚げ物などが作れます。そのため低価格の人気メニューもすぐに作り出すことができます。テイクアウトのお弁当や宅配も可能です。最近流行の牛カツなども魅力的なので挑戦してはいかがでしょうか。

儲けるなら、お好み焼き・鉄板焼き

私のお薦めナンバーワンはお好み焼き、鉄板焼きです。鉄板があれば、お好み焼きだけではなく、もんじゃ焼きやステーキなども提供できます。一番のメリットはお客様が調理するためにコックが要らないという点です。経営するとわかりますが一番高いのが人件費です。

人件費を掛けない

会社が潰れる原因は人件費です。売上が下がると儲けが下がります。下がらないのは固定費の家賃と人件費です。如何に人件費を管理するかが成功する、反映する項目です。社員一人を雇用すると1ヶ月150万円の売上が必要になります。おおざっぱな数字ですが。

憧れの、カフェレストラン

カフェでのコーヒーの抽出方法はいろいろです。どのようにコーヒーを演出するかというところが悩みどころです。でもそこが店の売りになります。カフェで成功するには食べ物が必要です。パスタ、ピザ、ハンバーグなどが考えられます。簡単な厨房でもガスレンジがあれば何でも作れます。オーブンはコンベクションタイプがお薦めです。

私が若い頃務めたカフェはサンドイッチ、スープパスタ、ハンバーグ、カレーライスがあり、ソフトクリームなどのデザートもありました。コーヒーマシーンはイタリア製のエスプレッソマシーンでした。

メニューよりどう売るか

業種について考えてみましたが、業種はメニューが大きく違うだけで飲食店としては大枠同じです。それでもどうせ選ぶなら、仕込みも簡単な業種を選ぶことのほうが賢明な気がしました。そのことに改めて気付きました。

成功するには何を売るかでではなくて、どう売るかです。このことはマーケティングを学んでくると解ってきます。業種というよりは業態を学んだほうが良いかもしれません。どんな業種でも繁盛しなければ意味がありません。そして長く続けることで成功したと思えることでしょう。そんな店づくりをサポートしたいと思っています。