相見積は何のためか

相見積を依頼する多くの方は、良い内装工事店を知らないから相見積をすることになります。予算を含めていろいろと比較することができないから勉強の意味で相見積をすることになります。

相見積を依頼すると、すべて応答があるかというと、そうとは限らない。業者はその時に忙しいと見積に参加しないことも良くあります。安い工事内容ならなおさらです。見積のための電話もしない。そんんな業者の裏事情もよく耳にしました。

相見積は直接依頼する

相見積の本当の意味は、直接自分で業者に依頼することである。比較サイトの盲点は窓口が1社になってしまう点にある。確かに便利に映るが相見積という点においては疑問に感じる。それと見えないマージンが発生しています。聞くところによると少なくても7%のようです。

相見積の本当の意味は、設計図面、意匠に対して見積を出してもらって比較することである。しかし、最近は個々に打合せをしています。その提案と見積に対してどこが良いのか選ぶという構図になっている。しかし、無料で見積や図面、提案を本気でやるところは少ない。

自分から会社に行く

最終的に依頼するのにはその会社を知らなければ不安である。契約時にはその会社に訪問することを薦めます。その会社が立派かどうかというよりも、安心して依頼できるかどうかという点です。内装会社は小さい会社が多い、家族でやっていたり、仲間と二人だったり・・・。とにかく安心して依頼できるところを探すことが値段以上に重要なところでもあります。

相見積の趣旨を伝える

自分から見積だということを、はっきり伝えることが大事、そしてどんな店を創りたいのか説明します。その時点でこの会社に頼みたいかどうか、見えてきます。くり返しますが、この時の対応でこの会社に依頼するかどうか、ほぼ決まります。あとは見積金額だけです。だから自分から会社に行くことが重要なポイントです。

そもそも内装工事店も相見積の無料比較、のこのこ出向くところはどうなのでしょうか、よっぽど仕事がヒマなのか・・・。また、無料だから来い、という依頼人の姿勢にも問題があるかもしれません。

職人では店が創れない

値段を安くということで工事の職人に依頼するケースが考えられますが職人に直に依頼してところで、まず店は創れなません。店をつくるには最初に図面が必要になります。設計図が書けなければ店は造ることができません。飲食店の場合は事務所などと違って厨房設備が難しいところ。厨房設計も店内の図面も書ける職人はまずいません。

店をつくるにはたくさんの工事職人が必要になります。その業者をまとめるところが必要になります。工事をするときには行程表というものを作成して工事する必要があります。

設計デザイン会社の場合

デザインを売りにするところはデザイン料がかかると思ってよいかと思います。通常設計料は5%位です。管理費が5%でデザイン料が5%位、すべておおざっぱですが、設計デザイン会社に依頼すると15%位は掛かるかと思います。でもデザインの優れた店をご希望なら当然の選択です。

正直なことに当社に相談に来られるほとんどの方はデザイン料までみていません。当社ではだいたい3%でしょうか。例えば1,000万円の仕事で30万円位。正直なところ、交通費と打合せ経費でほ無くなってしまいます。

つぶれる会社も多い

私の知っているところで潰れた内装工事店は何件かありました。内装工事店もリスクを背負っています。まず相見積の競争で低利益で仕事を受注しています。受注した工事が問題なくスムーズにいけばよいのですが・・・。どんな商売もそうでしょうが儲からなくなってきています。これからつぶれる会社は多くなるのではないでしょうか、建築工事は金額が張りますので慎重な判断が必要になります。

アフターサービスが大事

店を創っていると追加工事もあります。最初に安く見積もりをすることになると、どうしても余計なものを削除します。そのために良い店づくりから遠のいていく傾向があります。せっかく開業しても成功しなければなりません。当然、追加工事も考えなければいけませんし、アフターサービスも考慮しておくことが必要です。

内装工事は坪30万円

スケルトンなら坪当たり30万円位~を予算に考えることをお薦めします。例えば20坪×30万円=600万円。坪数が狭くなると割高になります。安過ぎる見積も問題があります。実際には物件の状況で金額は異なります。デザインにもよりますが、・・・。内装工事の予算は坪あたり30万円~が目安です。

厨房機器、設備機器を含めると坪当たり45万円~になります。